Acer Aspire Switch 10 SW5-012-F12P/S という
キーボードとディスプレイを脱着できる、
いわゆる2in1タブレットPCというものを
2014年に購入し使っておりました。
小さいしそんなに重くないし、
出歩くときに持ち運んで使って
重宝していたんです。
当初は32ビット版のWindows8.1がバンドルされておりました。
折しもつい先日、このOSはサポート終了となりましたね。
お世話になりました。
で、Windows10がリリースされたときに
当機もOSアップグレードをいたしまして、
しばらくは使っておりました。
Windows10のタブレットモードは
タッチ操作で使うには便利でした。
時は流れ、もうちょっとしっかりしたノートPCを買い、
Switch 10はあまり使わなくなっておりました。
で、久しぶりに電源を投入して触ってみたところ、
激重で非常に使いにくい、というか
正直、「使えない…」と感じてしまうぐらいのレベルになってました。
それもそのはずで、
CPUはIntel Atom Z3735F(1.33GHz/最大 1.83GHz)、
RAMは2GBしか積んでない代物です。
Windows10では荷が重い。。
手放そうかな、とも思ったんですが、
せっかくなのでLinux化してみることにしました。
何台ものPCに数々のディストリをインストールしてきましたが
今回はけっこう苦労したので
備忘録という意味でも残しておきたいと思います。
作業をするにあたって、
https://blog.goediy.com/?p=559
https://www.mvno1st.net/post-17/
こちらのページを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
手順としては以下のような流れになります。
1.インストールメディアの作成
2.作成したメディアに32bit版のgrubブートローダーをコピーする
3.インストールメディアからライブ版を立ち上げ、gurb抜きでインストール
4.インストール完了後、再度インストールメディアからgrubコンソールを起動し
grubコンソールから内臓ディスクにインストールしたXubuntuを起動
5.32ビットUEFI用grubを手動でインストール
6.再起動時にUEFI(BIOS)設定画面にて32ビット版ブートローダーを指定
1.インストールメディアの作成
まずインストールメディアを作るためISOファイルをダウンロードします。
今回は
・Xubuntu22.04LTSと
・Xubuntu20.04LTS
の二つを試しました。
何故か22.04はうまくいかず、結果として20.04をインストールすることになりました。
後述しますが、もしかしたら22.04でもうまくできるかもしれません。
失敗したときにいろいろ試さず、成功例のある20.04にすぐに行ってしまいました。
Rufusというソフトを使ってダウンロードしたISOから
インストール用のUSBメモリを作成します。
2.32ビット版ブートローダー
Aspire Switch 10は64bitアーキテクト(x86_64)なのに32bit UEFIブートという
変態な構成のマシンです。
これはこのPCだけではなくて同時期に作られていた比較的安価で
スペック的にもそれほど高くないPCには割と採用されていた構成のようです。
時代は進んで今や64bit版のOSがメインとなり
32bitなOSは選択肢が限られるようになりました。
Ubuntuやその派生OS(もちろんXubuntu含む)も
32bit版は18.04LTSを最後にリリースされなくなりました。
どうせならサポートの長い最新OSを使いたい、
でもそのままでは64bit版はインストールメディアすらブートしません。
そこでインストールメディアに32ビットUEFI用のブートローダーを突っ込んでやります。
こうすることでインストーラーが立ち上がるというわけです。
32ビットUEFI用のブートローダーはDebianのを拝借しました。
こちらのISOファイルをダウンロードして
EFI/BOOTディレクトリ内にある「bootia32.efi」を
インストール用USBメモリ内のEFI/BOOTディレクトリにコピーします。
ISOファイルからファイルをコピーするには
エクスプローラーでファイルを選択し右クリック、
「プログラムから開く」でエクスプローラーを選択すると
普通のフォルダのようにファイル操作ができます。
3.ライブ版を立ち上げ~
インストール用USBの準備ができたらマシンに差し込んでスイッチオン!
「Acer~」ロゴが出たころあいでF2連打、BIOS(UEFI)設定画面が出ます。
「Boot」セクションで「Secure Boot」を「Disabled」に変更、
もし変更できないときは
「Security」セクションで「Supervisor Passward」をセットしてやると
変更できるようになります。
そして「Main」セクションで「F12 Boot Menu」を「 Enabled」に変更
これで「Exit Saving Changes」してやると再起動がかかります。
すかさずF12連打、ようやくインストーラが立ち上がりました。
インストールオプションの選択画面が表示されたら
一番上の行、「Try Ubuntu without install」を選択してenter、
Xubuntuのライブ版が起動します。
起動したらターミナルを開いて
sudo ubiquity -b
を実行。
ubiquityはUbuntuのインストーラで
-bオプションはgrubのインストールをスキップするための指定です。
こうしないとgrubインストールのところで失敗して
不完全インストールとなるそうです。
インストール自体は普通に進行、
自分はこの先、Windows10を使う気がなかったので
既存のOS全削除でインストールしました。
完了したらUSBメモリを抜かずに再起動します。
4.grubコンソールからインストールしたXubuntuを起動
さて、ここがいちばん嵌りました。
インストールが完了して再起動をかけます。
Acerロゴが見えたあたりでF12を連打、USBから起動をかけます。
そうしないと内臓ディスクには適切なブートローダーがインストールされていないので
ブートが失敗します。
インストーラの、オプションの選択画面が表示されたら
何も選択せずに’c’キーを押します。
そうするとgrubコンソールに入れます。
grubコンソールに入ったら
grub> set root=(hd1,gpt2)grub> linux /boot/vmlinuz root=/dev/mmcblk1p2grub> initrd /boot/initrd.imggrub> boot と入力します。
これで内臓ディスクにインストールしたXubuntuが立ち上がるはずです。
…はずなのですが、
root=/dev/mmcblk1p2
の指定がうまくとおりません。
最終的に通ったのは
root=/dev/mmcblk2p2
でした。
長くなるので失敗談は後にするとして
そういうケースもあったということで
悪しからずご了承ください。 内臓ディスクにインストールしたXubuntuが起動したら
32bit UEFI用grubをインストールします。
ターミナルを開き以下のように入力します。
$ sudo apt-get update$ sudo apt-get install grub2-common grub-efi-ia32$ sudo grub-install --efi-directory=/boot/efi$ sudo update-grub終わったらUSBメモリを抜いて再起動します。
6.再起動時にUEFI(BIOS)設定画面にて32ビット版ブートローダーを指定
さぁ、最後の再起動です。
再起動中、Acerロゴが出たあたりでF2連打、BIOS(UEFI)画面に入ります。
「Boot」セクション「Secure Boot」を「Enabled」に
そうすると「Security」セクションの
「Select an UEFI file as trustedfor executing」
「HDD1」-「EFI」-「ubuntu」と進んで
「grubia32.efi」を選択、名前を付けるよう言われるので
なんでも適当に「grubia32」とかにして
「Boot」セクション「Secure Boot」を「Diabled」に戻します。
最後に「Exit Saving Changes」して再起動してやります。
今回はこれにて無事にXubuntu22.04LTSが立ち上がりました。
正直今回はいろいろ不手際もあり疲れました。
ですが失敗を残してこその記録と思います。
長くなったので別のエントリーで書きたいと思います。


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